ログハウスの高い耐震性能

耐震実験や地震被害の様子が裏付けるログハウスの高い耐震性能
 

地震に強い家

平成5年7月12日、北海道奥尻島沖で起きた 「北海道南西沖地震」は、関東大震災に匹敵する震度(マグニチュード7.8、最大震度5)を記録し、直後に発生した津波は高さ21m、時速652kmに達したといわれています。震源地に近い奥尻町西側では 大半の建物が全壊するという被害を受けましたが、TALOログハウスレストラン「波涛」は、建物はおろか数多い食器やコップもほとんど損傷しませんでした。しかも、大きな津波を受けてもログハウスの内部には 一滴の水も入ることなく、家をなくした人たちの 緊急避難先所として利用されました。この地震によって、図らずも地震や津波に対する TALOログハウスの強さが実証されたわけです。このログハウスもTALOの特徴である、木ダボ、妻面ログ積みで建築されています。ログを積み上げてダボと通しボルトで固定していくログハウスは、ねばり強く安全性の高い建物なのです。

TALOログハウスでは外力に対する安全性の確認のために、実物大で組んだ十字の交差部へ鉛直荷重(積雪、積載)を かける実験や、ログの重ね模型を押し引きする 水平荷重(地震・風圧)の」実験を行い、 実際の設計に活かしています。
 

2007年には日本ログハウス協会主催で世界初のログハウスの実大振動実験が行われました。 実際のログハウスに阪神淡路大震災並の揺れを与えても、大きな損傷は全く見られず、ログハウスが地震に強い建物であることが実証されました。
現在、TALOでは建築基準法の1.25 倍の地震力を想定した「耐震等級2」、または住宅性能表示の最高等級である、建築基準法の1.5倍の地震力を想定した「耐震等級3」に相当するログハウスの設計も可能です。
※等級の条件に応じて設計変更が必要な場合がございます。
耐震実験の様子

 

直下率からも明らかな「総ログ® 総2階建て」ログハウスの高い耐震性能

「直下率」とは1階の耐力壁や柱が2階と同じ位置に、どの程度の割合でそろって配置されているかを示す指標のことで、直下率が高いほど地震による事故の割合が低く、被害が少なくなると言われています。下のグラフは住宅瑕疵保険が使われた建物の直下率別の事故事例割合を調べたもので、直下率が50~60%を超えると、地震での倒壊を含む事故の割合が減少することがわかります。
 
直下率

2016年4月に発生した熊本地震では、各地に甚大な被害が発生しましたが、熊本県南阿蘇町に建つTALOログハウスは建物の内外ともに目に見えるような損傷はほとんどなく、2階にあるミニチュアカーのコレクションがわずかにずれた程度でした。地震後にこの建物の直下率を調べたところ、80%を超えていることがわかりました。ご存知のように、2階までログを積む総ログ構造のログハウスは上下階ともに壁式構造のため、直下率の割合が高くなる傾向にあります。つまり、TALOがこだわってきた総ログ構造は地震に対して不自然な揺れを起こしにくいので、ログハウスの耐震性能を最大限発揮することにつながります。そして、それを可能にしているのがTALOログハウスの直下率の高さだったのです。

 

安全性と開放感を両立させる「サポートコラム」

サポートコラム
ログハウスは構造上、ログ壁の間隔が広くなる場合、耐力壁となるノッチ(交差部)を設けて構造を安定させる必要があります。
そこでTALOでは、より開放的な空間を実現させるべく、ノッチの代わりにサポートコラムという壁の補強システムを開発し、特許を取得しました。サポートコラムで壁を室内外からはさみ込み、梁でつなぐことによりログ壁のたわみを防ぎ、ノッチの少ない大スパンの空間を実現できます。これによって間取りの自由度を高めつつ構造上の強度を担保しています。
 



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