大手建設会社で大型建造物の設計を手がけている施主みずからが設計し、5年という歳月をかけて完成したのが、東京23区内の狭小地に建つこの建物。2007年度のログハウス・オブ・ザ・イヤー「都市型住宅賞」受賞物件でもあり、都市の住宅地にログハウスを建てるうえで参考になるポイントも少なくありません。
日本ログハウス・オブ・ザ・イヤー2007(地球丸主催)
都市型住宅賞
Urban Style
都市型住宅(特注・Y様邸)
総2階建て 都市型住宅 受賞作品 こだわりキッチン 3LDK 広さ25坪〜30坪未満 特注
建物は空間を有効に使える総2階建てとし、北側斜線の規制を回避するために1階は床を地面よりも24cm下げて寝室と子供部屋に。そして、十分な天井高を確保できた2階は日照もよく、ひとつの大きな空間からなるリビングとダイニングスペースを構成しています。
「大径の無垢材を使って家を建ててみたいという夢を抱いて5年。普段手がけている比較的大規模な設計に比べると、ログハウスには様々な制約や特殊性もありましたが、ログそのものの品質の高さと、メーカーと施工会社の技術力の高さにも助けられて、楽しく家づくりができました」と、建築のプロであるオーナーもとても満足そうです。
Layout drawing
Data
延床面積 | 92.9m² |
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1F | 45.4m² |
2F | 47.5m² |
建設地 | 東京都板橋区 |
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PLAN | 特注 |
ログ材 | フィンランドパイン ラミネートログ |
施工 | (有)クラフト |
Gallery
- 妻壁から付き出したログウォールの袖壁が、 外観のデザイン的なアクセントになっている
- 住宅地の景観にも違和感なくなじむ外観デザイン
- 窓の形状やイスの赤といったディテールが 空間に洗練されたイメージを与えている
- 1階壁の下部分はコンクリート打放しになっている
- 鮮やかな赤でコーディネートされたキッチン
- 障子の引き戸を採用した1階の寝室