畑のように木を育てる フィンランドの森のチカラ。

 私たち人類はアフリカの森林で誕生し、その後世界中に移り住んだと考えられています。つまり、人類のルーツは森林にあり、文明を発展させていくうえでも森林は欠かすことのできない存在だったのです。地球上の陸地の1/4を占める森林は、今なお陸上で最も大きな生態系を構成し、人類にとってなくてはならない様々な生存基盤を供給しています。
 例えばフィンランド。国土の約73%が森林という世界一の森林国であり、林業は輸出全体の30%以上を占める主要産業。計画的な伐採と植林によって人工林を育て、まるで畑で作物を作るように持続可能な林業が行われています。国土に原生林はほとんどありませんが、世界経済フォーラムの環境持続可能指数などでは、世界トップクラスの豊かな自然を誇っています。日本同様、資源の乏しいフィンランドにとって、森林は共有の財産。森が持つ大きな力と、それを守ることの大切さをフィンランドの人々は知っているのです。

 

計画的に伐採と植林が行われているフィンランドの森

 

 

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