地震に強いログハウス。

 ログが1段ずつ重なり合うログハウス。ログとログの間はブロックやレンガの壁と違って接着されていないので、地震の揺れをログ同士が自由に動いて吸収してしまうのです。人体でいえば背骨をイメージするとわかりやすいかもしれません。しかも、ログ同士がずれて動く際に段ごとに摩擦力が生じるため、ログ壁全体が「粘り」を発揮します。つまり、竹が強風でも折れることなく元に戻るように、ログ壁は地震の揺れで動いてもしなやかに復元する力を持っているのです。
 ちなみに、ログとログは接着されてはいませんが、一定の間隔でログ壁に埋め込まれている「木ダボ」(※)が剛体となり、度重なる地震の揺れを壁全体が一体となって受け止めます。ログ同士の重なりが背骨だとすると、ダボは骨と骨をつなぐ筋肉のようなものと言えるかもしれません。また、前項で触れた2階までログを積むTALOの総2階建てログハウスでは、地震時の揺れの挙動が1階と2階で同じになるため、不自然な揺れになることを防ぐ効果が高いのです。
※木ダボ=一般に金属ダボが多いが、TALOではログと同じ自然素材である木ダボを採用。穴にピッタリと入って剛体となり、サビの発生や結露もない。


1993年7月に北海道奥尻島沖で発生した「北海道南西沖地震」は関東大震災に匹敵するM7.8、最大震度5を記録。震源地に建つTALOのログハウスで建てたレストランは、大きな津波を受けてもほぼ無傷で残り、被災者の緊急避難所となった

も く じ

 

News

最新実例集