五感を介して木が癒す。

 木材から抽出した精油を吸入したときの印象を評価する実験で、怒り、緊張、疲労、抑鬱といった感情が20〜50%も減少するという結果が出たそうです。香り物質である精油は血圧を低下させ、作業能率を上げるという事実もこの実験で明らかになったといいますから、木の香りが人間に心地よさをもたらすとことは間違いなさそうです。
 また、自然素材の代表である木材に接触すると、私たちはやさしい感じを受け、それが安らぎ感をもたらすことがわかりました。さらに、木材の木目や年輪が創り出す模様には〝1/fゆらぎ〟(※)というものが存在し、それが心地よさを感じさせるということも明らかになっています。もちろん、樹種による違いや感じ方の個人差はありますが、最近の様々な実験データによると、嗅覚だけでなく、触覚、視覚、聴覚といった各感覚を介して、木材由来の刺激が人に快適性を与え、さらには健康の維持・増進に役立っているということが、少しずつではありますが科学的に明らかにされ始めているのです。

 ※ 1/f ゆらぎ=人間に「心地よい」「感じがよい」と感じさせるリズムのようなもの。 風、波、光といったすべての自然現象に存在している。

 

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